ささやかな希望/まきちぇり
 
ふらふらとさ迷う

季節も間違えた少女が
何もないその浜辺を
ひとり

白い大きな帽子を抑え
振り返ることなく
ふらふらと

鳥も飛ばないその海は

何を飲み込んだのだろう


小さな小屋と少女
この夕暮れに

果てはそこか
闇はまだか


あれは私
崖の上からありったけの気持ちを込めて

次は
次こそは
愛でつつまれますように。


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