回想/
こころゆくまま
上京してまもない
夏のあるひ
一夜を共にした男性に
マルボロに火をつけたとき
背中でポツリと言われた
付き合う?
うれしかったのに
あぁ、その気なかったのかとその時気がついて
黙り込んであげた。
すると彼は
いや、何でもない、忘れて。
さっさと服を来て、彼の家を出てったけど、迷子になった。
たしか小平。
自殺とかばっかり考えてたわたしにはたいした事じゃなかった。
ただいつもより
タバコの煙は目にしみた。
戻る
編
削
Point
(3)