群青のサンドウィッチ/
吉岡ペペロ
さっきの群青にはさまれていたじぶんを思った
じぶんが群青いろにうつしだされたカルテになってしまったような気がしてヨシミはなんだか虚ろになっていった
おやすみ、とカワバタから返信がきた
ヨシミはそれをひらかずにマンガの続きを読んだ
そのマンガには決まった主人公がいないような気がした
たくさん主人公がいるという訳でもなかった
アタシとカワバタ、アタシとユキオ、アタシと・・・・歌うようにつぶやいて、はじめてふたりを同時に揺らした
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