あの日の空は/鵜飼千代子
 
           初めて君と会ったのは
           空の碧い夏だった

           君は微笑みながら
           僕の元に駆けて来て
           少し困ったように微笑んで

           僕の生き方が
           嫌いかい?
           普通じゃないと、
           笑うかい?

           たぶんそれはホンの一秒で
           こんにちは と首を傾げる君に
           慌てて視線ずらして

           何処に行こうか

          
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