Choco late/愛心
 
そう、あれは事故だった
事故以外の何物でもなかった

飲み慣れないアルコールの鼻につく匂いと
知らない唾液の感触
吐き出したいくらいの口の中の違和感

ありえないくらい気持ち悪いんだけど。

そう言ったら
彼女は「慣れたらよくなんの」なんて笑って
目の前で、あたしと事故起こした本人にキスした

彼女が横目でにやっと笑う

うん、別に羨ましくない。

まだ三分の一ほど残ったグラスを彼女の方に寄せて
ポケットから
銀紙に包まれた板チョコを取り出して
舐めるように食らいついた

纏わりつくように広がる甘さ
咥内の整理と消臭ならぬ消触

「ガキ、もー十代も
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