春の別れ/
まどろむ海月
触れるのは
約束された
「いつか…」
? 光の指
水の花が 青空に咲き
あなたの波紋に ほころんだ
時は優しさに洗われて
思い出を柔らかに染める
遠い島に遺してきた
憧れが呼びかけるが
昨日の風は
哀しみの迷路に
とまどうばかり
春は微笑みを 地平に奏で
野にも花畑にも 光の指が舞う
鳥よ
あたたかな季節に包まれて
君はまっすぐに飛びなさい
若い命が導く
明日の窓の
彼方に
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