いつも()の中で笑っている君が/瑠王
 
笑うことが苦手な君は()の中で笑っている

掴んだ言葉や色を

悲しみの下地に上塗りする

黒の透けた白い肌が

本当の君から目を反らす

人々は摘んで食べては

口々においしい、という

どんな情熱の言葉も風景も芸術も

か弱い体温を捧げながら

指の先から紡ぎだす君が

いつも()の中で笑っている君が

本当は泣きながらかいていること


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