渇き/メチターチェリ
処女の下着を脱がすみたいに
やさしく一枚一枚皮膚を剥いでいっては
シミの痕 ホクロの母斑
何も残らない生鮮な肉体を
あなたの前にさらけださせて
あふれだす粘液
真っ赤な舌でコロコロと舐めまわされて
とまらない
そして ますます暴力的に
わたしを突き刺し 貫いて
折り重なり隔たった
わたしの耳元でささやくあなたの
その一言一言が
わたしを斬りつけ
その一太刀一太刀を
わたしは裸で受け止める
肩に乗っかった恥も外聞も
すべて切り刻んでほしい
際限なくズタズタ バラバラにして
判別できなくなったグチャグチャの肉塊を
初めてわたしと認めて愛してほしい
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