青き月/麻生ゆり
 
ブルームーンに憧れて
ひたすら私は待っている
たった一目でかまわない
ただその月を見られれば

私を照らす月光は
きっと仄かな青い色
全てを癒し救う色
だから私は祈るのだ

この愛しい地球の上で、争いがなくなりますように…
ひとり涙を流す子が、いつしか助かりますように…
この世全ての人たちが、心綺麗でいられますように…
そして傷み疲れたこの地球(ほし)を、見守っていただけますように…

だけど月は語らない
たとえ「幸せになる」と信じても
ブルームーンは淑女のごとく
ひとり輝くことだろう

嗚呼、ブルームーンよ…
徨い続ける私たちを、慈悲の心で包んでおくれ
太陽はまぶしくて見られない、星は多くあるがこと足りない
それが本当にできるのは、彼方のあなただけなのです…

ブルームーン…
あなたは悲しみと慈しみの麗しき女神
青き衣を纏いし天女
その輝きが失せることは、決して、ない
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