女神は死んだ/白昼夢
 
わたしの国では、女こどももいくさへ行ってしまう
みぶんとかよくわからない
わたしもいずれたたかいに行くのよと言われていた

おしろに火がまわってまっかになってしまったあの日
わたしは怖くておにわへはしった
たいせつなともだちといっしょに

大好きだった赤い花のところにかくれようとした
だけどとげがあって、すごくいたかった
それでも、たくさんの人がこっちへはしってきたのが見えて

とげがひっかかってたくさんちがでた
ともだちの体も、とげでぼろぼろになっていた
ひとたちがとおりすぎるのをまって、そこでじっとまった

だれもいなくなったと思って、そこからにげようとおもった
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