続 蛇つかいたち/吉岡ペペロ
コガネイ係長と食事をしたあと係長いきつけのスナックに連れていかれた
ふだんスナックなど行かないユキオには居心地のいい場所ではなかった
こういう店はカウンターのなかにライトがいくようにしてある
大学生のときバーテンの友達の代わりに一ヶ月ほどなかに入ったことがあった
ここもたぶんそうだろう
蛇つかいはどこにいるんだろう
ライトのあたる場所、それともあたらない場所
ユキオはコガネイ係長のカラオケに手拍子をうちながらピンク色した濡れ雑巾のようになった頭のなかで考えていた
ちょうど境目あたりにいるのだろう、蛇つかいになったり蛇になったり、いや、蛇つかいも蛇も人間とはかぎらない、きょうはたくさ
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