肉体の定義/葉leaf
出すとき、それぞれに内在する回路が、革命軍が形成されるように、微妙に紛糾していったのだ。
不動の苛立ちとして、私の毛筋や視線の流れを常に上方へととがらせ続けた学問。開かれすぎた方向として、私の皮質を絶えず洗いまた汚し、私の誇るべき恥となった芸術。流れる孤島として、私の湿った住み方を空間のひらめきとして示した生活。それらすべての価値を、固定された矢印みたいに、私は論理的に否定することができた。
だが、あらゆる価値を疑っているとき、それでも確かに存在しているのは私の肉体だった。それは晴れ渡った空のように不滅だった。肉体の価値も疑うことはできる、だが価値云々とは違う次元に、端的に肉体は存在し、私は存在した。私の論理的な絶望と、私の肉体とは、決して交わらない二つの宇宙に厳然として存在した。
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