肉体の定義/葉leaf
道というものは目に見えないものだ。だが道を生やし、道の代わりに目に見えて、道を導くものはある。アスファルトが敷かれていれば、石畳が敷かれていれば、林の中そこだけ木々が生えていなければ、そしてそれらが長く伸び果てていれば、その上の空間は道となるのだ。
その道は、農産物直売所が多く立ち並ぶ県道から、その影のように分岐した小道で、ずっと進んだ先で、線路とどこまでも同伴するもう一つの県道にぶつかり、そこで尽きる。その道は、均等に風景を切り開き、遠近の連なりの中に建物や果樹園を配置し、いくつかの道と偶然のように交わることで孤独を埋めている。
その道をいくつもの人生が通り過ぎた。それらの人生のわだか
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