ブラインドの角度を適当に変化させ続ける、言うなればそういった程度の意味しかない午前の覚え書き/ホロウ・シカエルボク
の面の皮にまで嗅ぐに耐えない臭いが移ってきちまいそうだ…判るかな、公衆便所で他人の大便の臭いが服にこびりつくことあるだろう…あんな感じがするんだ、こいつらのイデオロギーに耳を傾けていると…
てめえの動きのないものって凄く愚かしいんだってことが判るぜ、どんなに補強しても脆い柱は強くはならないものさ、それが言わばイズムというものの真理なんだ、血肉に刻まれているものをそのまま取り出して眺める、そんな認識がなければいけないんだ、その赤さを、あるいは黒さを、自分の血液として知らなければ…そこからリズムというものが産まれてくるんだ、鼓動というのはそこからでしか在り得ないのさ、戸惑うのはそれが自分の奥底
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