記念碑/
悠詩
吐き捨てる対象である
それが墓石であれば
あなたを困らせることはなかっただろうが
わたしは墓石にはなれない
ただ真っ黒に塗りつぶされた不燃物置き場で
あなたを見る眼球に傷をつけることを
許してください
いつかは真新しくなるであろうその傷が
時の流れに寄り添う光を
一縷でもいい
照らしてくれるまで
絶望はいつも東側からやってくる
その絶望すら
とこしえに続く未完成の世界の中で
一瞬でもいい
言葉としてあなたの世界にそっと佇むまで
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