そして僕の進軍/番田 
 
馬の何も語らず引いて、
金粉をこぼれる月の街に海の、
馬の居場所を通る水袋を入れる、
見えるラクダの一匹の見える、
水を希望する海岸脇の遺産なる、
近代文明に出撃す刈草場を車が走る、

角を彼女は補給して手の立つ、
角に振り希望に香る、
髪飾りの先には南風が船出し、
図田袋の中には数枚のコインで、
死ぬが何の歩くことは直線だ、

止めぬ花は一つの彼女を口ずさむ、
小唄のそれが聞こえる手の、
僕の胸の石けんで穏やかで進軍する、
面の真新しい角の一個が眠る、
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