帰り道/番田 
 
強風をなくした愛情なのだ
震えの棒を振るい指揮する人
言葉を持つ僕の、と考える
口で憎しみの指を拭く

憤怒し海辺を手にする黒の
夕暮れに寂しい橋を走ろう、
宇宙だ、空を帰り
青い寄り道を見つめる世界だ、
声が喫茶店にする僕の、
黄色い世界に立つ、考えず、

卵さ、煙草を呼ぶ声を流す
女を空に見た学校の
暗を真夜中の塗り固める
夜を、パンをちぎる公園だ、
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