染まる祖母/
石畑由紀子
ほれ、みえこみてみ、ちっこくてめんこいおててだ
祖母は私を母の名で呼んだ
どんなに人を忘れても
季節の意味は憶えている
拾いあげようとするその手も
祖母も
小さくて可愛い
紅葉で
戻る
編
削
Point
(11)