手紙/
番田
売り子がガムを売り歩く、
煙草の販売機や
自動化された券売機
練り歩く先には椅子がいくつも、
傍らには近くの養鶏場からくすねた一個の卵、
家に持って帰って食べよう
新しいフライパンが用意してあってレジスターの子が笑っている、
田舎はいいなあと思いながら遠い遠い日のことを考える、
列車が走る風景の中に霞んだような言葉を覚えたのだ
焦げ付くことも無いであろう、
怒りの中 言葉が出なかった、
手紙の言葉に憤怒なのかと覚える、
約束の印を探す
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