性/笹子ゆら
 
繰り返す本能。
どうしてもわたしが女であるという事実は消えることはなくて。欲望が自惚れて、触れるたびに、酷く汚らわしく、切ない。



満たされると言う名の孤独に打ち拉がれて
甘い囁きは耳の中で熱したチョコレートのように融けた
素肌に刷り込まれていくその甘さが欲望となって落ちていくから
また誰かを引き摺りこんでいく



冷たい視線に毒を混ぜて、現代社会のモラルを棄てて、夜には孤独を金で売って。それでも、日が昇ることを知っているから、暁に眩しい世界を片手間に愛した。
爆ぜるまやかしをこの手に収めて、這う指先に一時の余韻を求める。
今日もまた、退屈を凌ぐよ。





轟く未来は知らない。今あるのは、小さな倦怠感を胸に抱いたままの、



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