残像レトルトパウチ/15フィールズ
で
僕は歩いている
それしかない
僕らしく僕の足で
僕の体で
頭で
少し滑稽ではあるけど
でもきっと
どう考えて生きたって
ろくなもんにはならないんだろう
だから僕は
少し滑稽に生きてみたい
少しでも楽しい方がいい
と面白くもなんともない文章を書いた僕が僕に言い聞かせながら
僕は生きている
スキップ
致命的なタイムラグ
どこかへ消えた僕の思考
でも
それでいいと思える
よっぽど僕らしい
止まる
適当にハミングする
こぼれ出た不思議な音程が
どうしようもないリズムを刻んで
やさしく、やさしくループした
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