サから始まる語義凡例・ツ〜ナ/salco
も予測していたかのようなこの象形文
字は、ありがたき母が浜に立つ成人男子の脅威たり得ないという情景をも我
々に想起させる。羊水を吐き出し母乳を嘔吐した後に太陽の下すくすく勝手
に育った男子は、こうして婚姻により母というモンスターとの葛藤を配偶者
に丸投げし、晴れてその死を待つばかりとなる。
「拇」印もまた自己証明の局面で使われ、現在はおおよそ親指ないし人差指
を指す。すると父親に該当する指は一体どこになるのだろう。おーい、オド
あんたどこさ消いだ? おらハの手えん中さ見つかんねだども!
この概念はほぼ世界共通らしく、帰属意識が向かう国土も天体もおおよそ母
胎
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