サから始まる語義凡例・ツ〜ナ/salco
 
華や
 かにありたいと皮膚に死海文書を著し、堅気(異教徒)の生白い体と何変わ
 ることなく弱く、寂しく死ぬのである。
 だから彼らは西欧人やファッションで彫りを入れる若者と違い、自他のイニ
 シアルや名前(名彫り師の署名は別)を付す愚は犯さない。彼らにとってタ
 トゥーはセルフアイデンティティーではあれアイデンティフィケーションで
 はないのだ。一見アホでもそれだけの決意は持って体を張っている。比べれ
 ばユダヤ教徒の男子割礼などささくれいじりに等しい。

 花吹雪染めて散ります男道/月夜に影がすすり泣く/泣くなよしよしケツの
 穴/おんなの柔肌懐に/ドスのぎらりを惜別と/朝は
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