好物はブロッコリー。/時雨
初めに。
始めから言い訳を述べる時点で僕の情けなさがわかる。
いつかの君のように一言『ごめん。』と言えたらよかったのに。
必死に考えた言い訳を述べるよりよっぽど簡単で、
お互い、楽になれたのに。
いまどきの草食系男子と言ってしまえばただそれだけで。
それでも君とはなかなか上手くやれていた。なんて、そんなのは幻想で。
あの暖かな穏やかな空気は君が作ってくれたもので、
『二人で作った甘い空気』それは完全な勘違いだった。
二人で居れば笑えたね、(君がいつだって笑わせてくれたから)
二人で居れば楽しかったね、(君がいつだって楽しそうだったから)
二人で居れば幸せだったね、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)