泥まじりの雨滴/フミタケ
 
いてもいい

それがどうかなんて結局全部不確かなもの

確かなのはたとえば

かなわない恋をしても

惚れたという気持ちは自分のものだ

確かなのはたとえば音楽

僕は猿と同じくらい自分が何を好むか知ってる

手に終えないくらい大量の愛すべきもの達

確かなのはお気に入りのカレーの味

自分が感じ取った、良いもの

ごちゃごちゃした話は絶対にしない

そうやって、君と一緒にカレー食べたい。
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