保護/
真島正人
胸から下は
硬直化し
胸から上は
軟体動物のように
柔らかく
さびしい
僕は愛に飢え
飢えて、飢えて
たまらず
幾度もキスを迫った
そのたびごとに
何も無かった日々が
更新され
鉄の杖で
潰されていく
9
煉られ
ひとつになった
生き物たち
いくつもの
どろどろに溶け
混じりあった形が
『私』
を
叱咤する
日は
近い
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