感覚/鞘(サヤ)
 
ひとりよがりで感じられたものでさえ

奪われた感覚

一片のかけら 遠くに


時のすれ違いに想う共有

空間に淀んだ二つの面影

いつか 共にあり続けると


あおぐ空に 何の変哲もない

ひとかけらのもの

映し出していく

どこかへと行ってしまったよ


ひとりよがりでも感じられたものにさえ

心動かずに

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