酔歌 - 2 / ****'04/
小野 一縷
この詩は ぼくの酔いどれ船
この詩は きみへの捧げ物
この詩は きみとぼくの恋歌
おお 今こそ
右手のクランクが
硝子のピストンを シリンダの脳天まで突き上げる時
優雅に ぼくの体内に 散った火花が 熱く飲まれる
血液の圧縮 血液の沸点 血液の発火
血流が 血潮が 血脈が 狂おしく 騒ぐ! 吠える!
この狂想を 無言の祈りと 盲いた舞で 守護する
きみ
ぼくの天使 mon ange
-----
戻る
編
削
Point
(5)