爆音/
花田春菜
凄まじい爆音を残して貴方は走り
それをわたしは見送ります
夕日が沈んで行くのは
この世の理です
爆音は遥か砂漠の彼方
毎秒360メートルの速さで遠ざかり
もう聴こえて来ないのです
それでも貴方の吐息が
肌にかかるのは間違いようもなく
それは夕日の色でした
それはこの世の理なのです。
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