頭上のブルース・それから魅惑のチリ・ドッグ/ホロウ・シカエルボク
ビ・ドゥビダ、俺はイカしたブルースが聴きたい、しゃれたコードに詩情を塗り込みたい
ああ、ああ、まったくなんの変哲もありゃしない
ああ、ああ、全くブルースなんてどこにもない
戯言を言うのはだらけた時間を早送りしたいからさ
家に帰りゃやることはそこそこあるんだ
空がまた暗くなる、帰る頃には止んでくれりゃあいいけどね
三月の予定のためにどうしても、今日中に済ましておきたいことがあるんだ
こんなざまじゃ腹ン中のソーセージだって納得しちゃくれないぜ
痺れた足を組みかえて、長くながぁく息をした、飛び込んだのは湿った空気……
なあ、明日の天気の当てっこしようぜ、飛びきり辛いチリ・ドッグを食いたいから
夕方まではずっと雲を眺めていることにするよ
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