頭上のブルース・それから魅惑のチリ・ドッグ/ホロウ・シカエルボク
あかさたなに変換しきれない
片言のブルースが張り付いた雨の日
サディスティック・ピンクのソーセージが
腹の中で居心地悪そうに座り直した午後
ここらあたりにゃ詩情ってもんがなくって
それの固まりみたいな俺は軋む椅子の上で欠伸を連発している
その欠伸に煽られたみたいに
遙か頭上でヘリコプターがローターの唸りを轟かせる
あれは天変地異を警戒しているのさ
あれは天変地異を警戒しているんだ
見張ってればなんとか生き残れるって
そう信じてる奴らが大勢居るってことだ
少し開けた窓からこっそり鼓膜を訪ねてくる奴らどもは
「この世は全くなんの変哲もない
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