窓越しの空/RT
僕の背中に羽根はある?
背中に触れて確かめる勇気がない
ここは独房
臆病が足枷
窓越しの空を見上げる
もしかして羽根は折れてる?
広げてみる勇気がない
僕は空想する
窓の向こうに飛び立つ僕を
心地よい
陽のあたる部屋で
いつか飛び立とう
いつかって、いつ?
まだなにかが足りない
なにかって、なに?
反芻してないで
開いてしまえ
窓にかかっているのは
内鍵だけなのだから
ふりかえれば見えたのだ
窓越しの陽の光を浴びる
僕のうしろに
床いっぱいに広がる
大きな翼の影
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