釣り/
番田
何かですらもなくなった風が
何でもなくなった笑顔をほころぶ
釣り船は沈んでしまうような
魚たちを海中に残している
泳ぎ続けたような魚たちが
考え続ける日に流れていく
流れこんだ竿の先をそのままに
どうすればいいのかすらわからない
魚はどこなのかと魚探を使う
途方に暮れたような一日だった
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