形状/
番田
反射が渦巻く
砂地に煙れば霞み
動揺し続ける息だった
滴に弾けて染まる紙や
母の傍らに触れる
縁側はじっとりと香り
ねじまく起伏にちらついた
布をちらちらと奏でる旋律だった
シルエットに浸し繊維に溶けた
髪の毛と川面に舞った彩りに弾けて同化した
緑に染めて崩れる砂粒の瞼に細まり
瞼を遮る甲に砂粒の消滅する
削る壁面に表出する貝殻の停止線になぞり
平行四辺形を形成する形状に路上をまさぐる
蓄音装置に流れた
姉のかたどる微少な形態をコンパスになぞる
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