もう泣き虫なんて呼ばせない/窓枠
 


泣き虫に大きな壁が立ちはだかった


途方もなく続いている道
下手をすれば踏み誤ってしまいそうで
たったの一歩がなんとも重いこと

行くしかない
行くしかないのだと歯を食いしばる
わたしの 遥か上空では
月が瞼を半分ほどおろし
既にべそをかいていたのです

こんちくしょうな高ぶりを胸に
何年ぶりかの勇気を振り絞ったら
わたしは暗闇をかきわけて歩きだす


ほんの少しの灯りを頼りに

ほんの僅か先の灯りを目指して


泣き虫だって少しずつ
 強くなっていけるのです


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