既思感-デジャ・ビュ-/
愛心
いるのに
『さようなら』
震えた声だけしか
貴方に伝えられなかった
運命なんて甘い幻想を
抱いていたのは 今はもう昔
懐かしいなんて言えない
まだ過去じゃない
認めたくないだけ
頭で分かってる
体と心が空回りして
淋しさだけが わたしを占める
『これ以上苦しむならば』
そう言って離別する
最後にその手のひらをわたしに伸ばして
震える体
欠壊する瞳の奥
何か聞こえる?
不協和音
あの頃とは違う同じ二人が 同じ姿で終(つい)に繋がる
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