Moon/月乃助
 

くちにだせない
気持ちは
胸に抱いたまま
Moonlight Express

埋めてしまおう、
柔らかな後悔の穴へ
人が静寂の月に行きたがるのは、そのため
そこまでいけば、小さな粒子の
人を惑わす砂を手にできる

月へのエクスプレスに乗って
音よりもはやく、追いかけてくる悲しみよりもすばやく
無重力の中を進んでいく
落ちることのない なみだを
指ではじき

空を翔けるにまかせ
心に浮かぶのは、嘘と呼べなかった想い

星の輝きを窓に見ながら、
追想に 目をはらす
青い地球を飛び立つ、高音速の旅の果てに
45億の夢を振り払いながら、
悲しみに 浸か
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