葵/
Oz
からなくなった
涙に明け暮れた
そのまま
幾日も
幾日も経過した
涙も涸れ
どうでもいいや、と
辺りを見渡してみると
どうしたことか、
僕が踏みつけた雑草達が
力強く起き上がり
その背丈を伸ばしている
僕は思う
そうだ負けちゃいけない
諦めちゃいけないんだ
傷ついた足を
無理矢理に押し付け
僕は
立ち上がった
今行くから
待っててよ
僕はもう
絶望なんかしない
ただ
そこにはもう
花は無かった
足は既に完治していた
ね、
言ったでしょ?
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