東京/
吉岡ペペロ
街には朱色の
とげがひとつ刺さり
血には白い
ラインが通っている
じっとしている
ビルディングから
神のふりして見つめている
人を思う顔
食べ物と一緒に照らす
街をあるく
だれにも気づかれずに
おんなから
踵をかえして遠ざかる
街には朱色の
とげがひとつ刺さり
血には白い
ラインが通っている
じっとしている
ビルディングから
神のふりして見つめている
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