君の心に溶けていく/桜 歩美
あ
でもお母さんの大好きな花を折っちゃうようなことは
しない君でしたね
だから何にもない壁を握りこぶしで叩くのでしたね
「あ〜びっくりした」
いつもそう言ってる母に
「ごめんなさい・・」と言いながら
「だってお母さんが!」と続ける君
いいね!
ちゃんと言いたいこと言いなさい
心の中に何かを隠しちゃだめだよ
そりゃ好きな子は
お母さんにはさすがに言えないでしょうけど
色恋沙汰はお父さんに任せるので
生きることに悩むようなときには
どうぞ母に話してください
学校に行きた
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)