一度話した言葉/
キムラタツオ
う意識全体
その歌は僕の禁じた僕の歌だった
けれど僕は言葉を禁じていたし
同時に何も話したくなかった
だから歌い終わると歌は消えて行った
その人がまだ歌いたそうなそぶりで立ち去ったあと
ぼくは自分の禁忌を解いて
この詩を書きはじめた
それがあれからあった事柄だ
禁忌は破られなければならなかった
詩を書くときはいつもそうだ
思い出した
だから僕は自分に言葉を禁じたのだ
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