休日/アズアミ
 
田園を突き抜ける
畦道の片隅に
いつの頃からか
忘れられたよう
佇む地蔵になって

夕日に照らされ影法師をのばし
もぎたての野菜をお供えされ
ときどき
女生徒の恋話を盗み聞き
ある時うっかり
バスの停車場に選ばれてしまう

そんな休日をわたしにください
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