子供たちの世界/真島正人
言葉だけがぞろぞろと並べられた映画を撮ろうよと、放送部の連中をそそのかして、30分ほどの映画の撮影に挑んだ。僕が映画研究会ではなく放送部の連中をそそのかしたのは、もちろんのこと、本格的議論を避けたいがためであり、そんな状態で撮影した映画など、ろくな作品であるはずがない。ちなみにその一年後にテレビで今度は、涼宮ハルヒの憂鬱という番組が始まり、その中でヒロインが同じようなことをやっているので、僕は微妙な気持ちになった。以下、当時のシナリオからの採録、といきたいところなのだが、当時のシナリオを捨ててしまったのか見当たらないので、当時のことを思い出し、僕たちの受難をここに伝える。
僕:いや、あのね、
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