ノイズ音/
Oz
ストリングスの鈍い響きが
僕を瞼の裏へ誘う
空間の歪みの余波を受け
左目に痼が残り
コロコロと
白眼を脅かしては
感情の帰着を
向こう側へ跳ね返す
テクノロジーの進歩を
左手の中指に諸に受け
痺れを切らした
イグアナが
地中深くへ潜り込む
アッチの世界は
僕の吐く息で
飽和され
もうそれは
どうしようもないから
このまま何処かへ行くしかない
足を持っていかれようが
腕を持っていかれようが
形振り構わない
そういった所作が
期待されている
誰に?
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