世紀末のうた/竜門勇気
話休題。申し訳ありません。なんか失礼なこと言ったみたいで。ほんとにそんなことは思ってないんですよ。もう、あなたが僕では無いというただそれだけで僕は畏怖してますから、尊敬と嫉妬が入り交じった視線ででもいつか追いついて見せるぞみたいな前向きな卑屈さを見せますよ。あはは
あ、面白く無いですか。いいじゃないですか人生の九分九厘面白くない事ばっかりですよ。僕がその一厘な訳ないじゃないですか。たぶん面白みのあるその一厘って寿命が来たときに「ああ、ようやく諸々の罪科が終わるのだな」っておもう、その時だけですよ。その一瞬が一厘ですって。丸々その瞬間が一厘に収まりますって。貴様らのような浅はかな生き物にはそのくら
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