点在しているライトの目。/岡崎師
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日曜日、カーテンのない部屋。
一瞬の連続で作られた、ぼくらの時間は煌めくから、それらを宙に浮かべて、星と呼んだ。
薄く滲んだそれに名前をつけて、線で結ぶ。水平線の彼方に落ちゆく星に、願いを込めた。
遠くで鳴る風に色を与えて、街には影が生まれた。朝を太陽、夜には月が監視してくれた。
僕らの願いをサテライトに。月の裏側へ挨拶しに行く。キラキラ煌めく地球にGoodMorng
月曜日、見晴台。
灯台で録音した、星のテープを君にあげるために、僕は海鳴りで作った封筒に、願いを込
める。静かに聞こえるその星と海の音を、しっかりと閉じ込めた後、海へ、流した、砂浜
に描いた星が削られ
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