ファンタジック/宮野
「星がちりばめられたスカートをはいて
スパンコールできらきらしている靴をはくの
三日月のネックレスを首からさげれば
それがどんな星にでもいけるチケットになるわ
こぼれることばは模様
星とかハートとかファンシーな模様
黒になりきらないダークブルーの空には
パステルカラーのことばたちがうかぶ
意味なんかつうじなくったっていい
そんな世界だからおとこのこたちはいらないわ
だってふわふわでかわいらしいものなんて
きらいなんでしょう?」
なんて言ってみたりして
ただ幼く淡い輪郭であったときの
少女に戻りたい
リボンとレースとパステル
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