『花火』 連詩 果音様&ペポパンプ合作/ペポパンプ
 
「花火」

行列を作って
並んだあの時
僕と君は
話をしながら
とろとろと進む列の
後をついていった。

僕は君に相槌を打ちながら
とろとろと進む速度に
正直イライラしていて
進むために出す一歩一歩の
この足で誰かを何かを蹴りつけたい
そんな衝動でいっぱいだった。

花火が始まる
思わず手を握った
間近で見る花火は
迫力がある
ドーンドーンと
下から突き上げる音
心臓もドキドキする。
痺れる。

僕の衝動は花火の音と共に
暗い夜空に打ち上げられてゆく
僕と君の手の汗を感じながら
そっと君の瞳を盗み見ると
夜空のような黒目に映る花火。
他に
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