自分の内臓を穿つ神話/散布すべき薬物の所持2
苦しむ自分の映像や金属製の角錐に自分の頭部や眼球部を打ち付けては苦しみ痛みを和らげようとする自分の映像ばかりが頭の中を錯綜している。
キチガイの夢、放送の矛盾、俺は約10cm程の大きさに縮み、二次会のカラオケで楽しそうにEXILEやコブクロや湘南乃風を、まるで脳髄がチェ・ゲバラのふにゃちんのようにED的に歌っている、明日の滅亡や絶望を知らない大学生達の鞄の中に入っているルーズリーフの上にゲルインクとなってボールペンから排出され、そこにいる。
クソみてぇな解決しない課題ばかりが転がる御家庭の希望に溢れざるを得ない朝食のテーブルの上の混ざりづらい分離液状ドレッシングの中に突如ごぼごぼと発生したのも俺であり、また、すぐに狂って死んだ。
俺が悩んだところで何も変わらず、明日も俺のいない円滑な社会が動いている。
全員苦しんでいる、少しずつ削られていく、俺の眼球を愛撫する、そういった、全てが、俺を、殺しに、くる、涙が、あふれてくる(了)
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