自分の内臓を穿つ神話/散布すべき薬物の所持2
 
心を病んでいる状態という状態がこの世には存在する。
精神疾患であり、社会不適合者である俺の速度を殺す全てというものが人生であり、むしろそれ自体であるとも言える。
今、俺の隣に住んでいる少年は太陽であった。
水面に映る太陽であった、そう確信している状態がこの俺に存在し、無意味な暴虐ばかりがナパーム弾のように俺の身体を駆け巡り、俺を殺す全てとなる。
それは税金であり社保であり国保であり年金であり、といった環境に、資本主義と民主主義の子供として産み落とされた奇形児の俺である。
だから俺は全てを殺す、文化包丁さえあれば商店街から世界を宇宙を根こそぎ攫える、自分の右腕を半分ほどミキサーにかけて苦し
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